植物の育種で最も難しいものは何か?
それはランである。
ランのなかで最も難しいものは何か?
それはCymbidiumである。
世界中で、このもっとも難しいCymbidiumの育種に、壮大な夢を描いた先達がいる。
その果てに・・・・夢敗れて、夢半ばに挫折し、大きな蘭園が次々に姿を消した。
その蘭園には、秘蔵の門外不出の「交配親」があった。
この銘花を生む交配親を識別する能力こそ、ラン栽培で最も難しいことである。
原種の変種を見つけることと、素晴らしい交配親を見つけることには雲泥の差がある。
更に、いかに素晴らしい遺伝子を持つ交配親でも、交配の相手次第で全滅ということになる。
FCCとFCCを交配しても良花が生まれるというものではないからである。
この鑑識能力は、偶然自生地で新種を見つけるようなことではないからである。
実際に交配して、名花の生まれる確率を調べなければならないからである。
Cymbidiumの育種には、広大な温室を必要とする。
ミニオーキドをメダカ飼育に例えれば、Cymbidiumはクジラ飼育みたいなもの。
初花を見るまで5〜10年。
広大な温室の経費は、夢を圧迫する。
その結果・・・ほとんど良花を生まないという場合がほとんどである。
それでは、秘蔵の交配親を持つことは出来ない
その結果、1つ、2つの良花が咲く確率では、経営は挫折する。
だからこそ、それに挑戦した人達。
銘花を生む確率の高い交配親は極めて希にでるが、そこで初めて優れた遺伝子を持った交配親と認知される。
兄弟、姉妹株であっても、その能力には雲泥の差があるのが普通である。
実際に生まれた子供を見ないと解からない。
同じ交配でもプライマリー、シブリングとは全く次元が異なる領域である。
だから・・・名門のラン園は、必ず、オリジナルの「交配親」を秘蔵していた。
だから「名門」なのであるが・・・。
だから・・・他の追随を許さない銘花を続出させたのである。
だから・・・・秘蔵の交配親を持たない人を「園芸研究家」と呼ぶが・・・・「育種家」とは呼ばない。
近頃・・・・「寄せ植え」の園芸研究家という肩書きも生まれた。
夢は継がなければならない。
宇井清太は、先達が夢破れ蘭界から去るとき・・・・
秘蔵していた門外不出の「交配親」を譲り受けた。
正当なCymbidiumの銘花の系譜のDNAを持った「交配親」である。
宇井清太は、それらを譲り受けコレクションして保存した。
その交配親を縦横に交配して生まれたのが・・・・宇井清太の銘花群である。
宇井清太が交配親を譲り受けた名門ラン園 (今回始めて公表する)
アメリカ
Dos Pueblos
Frede A,Stewart Inc
Santa Barbara Orchid Estate
Rudvalis Orchid
Paul F,Miller
オーストラリア
Wondabar Orchid
Adelaide Orchid
A,R,Bryant
イギリス
Mcbean 's Orchid
以上のCymbidium育種で名門中の名門ラン園の門外不出の秘蔵交配親は、
今、宇井清太が保存して来た。
宇井清太のCymbidiumは、門外不出の秘蔵の交配親を縦横に交配したものである。
次ページに宇井清太のRHS登録の全交配を記した。
その中から、驚愕の伝説を作る名交配Kiyoko
Promenade が生まれた。
恐らく、今後蘭界にこれ以上の組み合わせは生まれることはないだろう。
第1回目の結果がそれを実証している。
アンコール交配第2回目の株が2010年からいよいよ開花を始める!
第9回以降のラン展は、その年の「新花」で行なうことになる。
空前絶後、唯一無二のラン展を継続続行することになる。
名実ともに世界最高の育種の究極を極めた蘭展になる!
惜しみもなく展示する。
ラン作りなら必見の交配新花である。
育種は未来を創ることである・・・・。
なぜ・・・・宇井清太の交配に
銘花が続出するのか
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